げつようび、 夜 会社から外に出ると 強い北風が吹いていた、 木々はザーザーと音を立てて揺れ、 電線はゴーゴーと鳴っていた、 この北風の香りは どこから来るのだろう、 心がドキドキとして 喜んでいるのだろうか、 寒くなってゆくというのに その香りに温…

にちようび、 今は夜だけれども 雨は降っていない、 秋の虫が静かに鳴いている 静かな夜だ 、 日曜の夜は 少し憂鬱な気持ちになる人もいると思うけれども、 わたしはそうでもない、 いつからか そうでもなくなった、 仕事が好きなわけではない、 それは人生…

げつようび、 午後から 雨が降ってきた、 しっとりと秋雨だ、 何かを待っているような、 「何か」とは何なのか それははっきりとは分からない、 それは小さな事なのかもしれないけれど、 それは小さな幸せなのかもしれないけれど、 そう想わせてくれる 秋の…

げつようび、 台風が近づいてきている夜、 雨がザーザーと降っている、 スマホでラジオを流して スマホを空の靴箱に入れて、 ちょっと音を響かして 音を優しくして聞いている、 昨日はちょっとスケボーをした、 やっぱり楽しかった、 少し前に足を痛くしてか…

きんようび、 今日は夕焼けが綺麗そうだった、 仕事をしていたので 見には行けなかったけれど、 高い所にある工場の窓が ほんわりと夕焼け色に染まっていて、 私はただそれを眺めているだけだった、 遠くにあって 手の届かない、 憧れと いとおしさと 、 喉…

きんようび、 少し暑い一日だった、 金木犀の香りが風に乗り 香っている、 金木犀の香りを好きに感じたのは、 いつの年頃からだったのだろう、 切なさと 温もりが 同居しているようなあの香り、 もし 逢えたならば 、 そんな想像を心がしてしまう あの 香り …