げつようび、
午後から 雨が降ってきた、
しっとりと秋雨だ、
何かを待っているような、
「何か」とは何なのか それははっきりとは分からない、
それは小さな事なのかもしれないけれど、
それは小さな幸せなのかもしれないけれど、
そう想わせてくれる 秋の静かな雨 、
深く人を想う 静かな雨、
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昨日(にちようび)は がんばって日帰り登山に行ってきた、
山の上の方は紅葉していて 綺麗だった、
紅葉が陽に照らされて キラキラと輝いていた、
山の風が吹くと 葉がヒラヒラと舞って降りてきて、
私はそれを追いかけた 子供の頃に戻ったかのように、
私はもう子供ではないけれど 私は走っていた、
私はいつになったら 大人に出会うのだろう、
大人とは 一体誰のことを言っているのだろう、
そんなことは 考えていなかった、
頂上のもっと上を スイスイと雲が渡って行く、
青い空を 白い雲が、
倒木に座ることも お湯を沸かすことも、
すべてが奇跡のように思えた、
その中で私は とても小さかった、
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金木犀の香りも いつの間にかいなくなって、
冷たい空気が渡ってきました、
お身体冷やさないように 暖かくしてお過ごしください、
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