柊、









  きんようび、







  寒かったけれども 少し寒さにも慣れてきたように思う、







  クリスマスもなんとなく過ぎていて もったいないなと思ったり、    







  年末だからと 忙しく感じさせられていたりして、





  

  ほんとはもっと ゆっくりしていたいのに、








  残業を終えて 冷たい駐車場の自分の車に乗る、







  「なんだか 疲れてるかな、」 そう思いながら携帯を開いて、







  メールを一通書いただけで 一仕事終えた気分、







  エンジンをかけて いつの間にか大人の手になった自分の手に







  ハンドクリームを付ける、







  なんでだろう 







  なぜだか 自分がみすぼらしく感じて、







  鼻にかかる眼鏡すら重くて、







  そんな時に カーステレオのラジオから







  「雪の降る町」が流れてきた







  こころがほっとほぐれて







  ありがたかった







  いろんなことが 少し小さなことに思えた







  スマホの画面が割れてしまったことも







  足の指の爪が巻き爪で痛いことも、








  家に向かって帰っている、







  それで十分じゃないか、







  今年もあと少しだ、






  俺はがんばった、







  もう だまされないよ







  俺は忙しくなんかない






  俺はこころを亡くしたりなんかしない






  俺は  






  俺は







  いつまでも 僕のままさ







  いつまでも あたたかいこころで







  想いつづけているよ、







  いつも   いつまでも  、






  〜