恋、




  きんようび、






  目まぐるしく変わる天気の一日、






  それでも 夜は静かに  まだ肌寒い風、





  
  朝が好きで  夕刻が好きで 、






  夜が好きなのは  明かりの灯る街だからか、






  真っ暗な夜 、







  GWに 山に行ってきた、






  谷の夜は真っ暗で 川のせせらぎだけが時の流れを告げていた、  






  山は「恋」だった、






  いや 「山で恋」 だったのかもしれない、






  天候は雨や靄だったけれど 楽しかった、






  展望はなく 霧の中の森を歩いて、






  分岐に着いたらお喋りをして、






  山の中に居る、






  ただそれだけのことで  なんの意味があるのだろう、





  
  ただ歩いて 辿り着いた場所は、






  歩いてでしか 辿り着けない場所だった、






  それだけで十分だった、






  〜






  山を見せたいだなんて 思う、






  私の感じている山の麗しさを、






  誰かに届けたいだなんて 思う、








  「誰かに」なんて言いながら、






  私はまた ひとりの人のことを想い浮かべている、




     
  〜