めおと、
げつようび、
朝は霧が出ていた、
街や空が 白くもんやりとしていて、
どこかに日曜の空気が残っているような、
そんな朝だった、
〜
週末は山に行ってきた、
天気が下り坂だと言っているのに、
泊まりで山に行く人は どんな人なのだろう、
そんな様な人が 池の傍にぽつりぽつりと天幕を張っていた、
私達も池の畔に天幕を張り 山の音を聞いた、
〜
にちようの朝、
山には雨が降っていた、
私はテントの外で 雨に打たれながら
池と 対岸の森を眺めていた、
人影はなく そこはまったくの山の中だった、
湖面に雨がはじけて、
風が吹くと その水紋がグラデーションを描き、
生き物か芸術の様な姿をして流れた、
風は目に見えるのだと 初めて知った、
池で語り 池に泊まり、
また次の池を目指して 雨の森を歩いた、
池は雨でも 美しかった、
だから 雨が降っていたのか、
そうだったのか、
〜