たそがれ時、




  日曜日、


  午前5時、ベッドの中でもそもそと起きてみる、   

  耳を澄ますと細かな雨音が聞こえた、


  でも、きっと晴れるはず、

  起きよう、そして出かけよう、

  
  紅葉の落ち葉の甘い香りを、

  目を閉じてすい込むんだ、


  汚い自分を、少しでも清めるために、

  
  赤、 黄、 橙、 

  
  その色は今の色、

  今だけの色、


  落ち葉の一枚一枚を手に取りたい、

  そして愛でていたい、


  
  
  風吹けば冷たく、 太陽は暖かい、

  土は柔らかく、 そして君は美しい、



  紅の秋よ、 君はすぐに行ってしまう、

  
  でも、君の香りは私の胸の奥にずっと残っている、


  目を閉じれば思い出す、


  君に抱きしめてもらえた、あの時を、



  〜