山で想って、



  何曜日?

  火曜日か、、


  山に、行ってきた。


  登って、歩いて、眺めて、泊まって、

  起きて、また歩いて、 

  眺めて、


  山に居るといろんな事がどうでもよく感じられたのは、

  昔のことで、


  山を歩いていても、いろいろ考えている。


  世の中のこと、

  自分の人生のこと、

  生きるということ、

  
  気になっているあの娘のこと、、

  山小屋のかわいい娘のこと♪、、

  夢に出てきた蒼井優ちゃんのこと☆、、


  、、、;


  想っている人のこと、


  

  〜


  
  山の、朝。


  そろそろ日の出の時間。


  テント場からは近くの山に隠れて、日の出が見えなそうだと思い、

  ちょっと上がったところの丘に、とことこと登っていった。


  すると丘の上にぽっかりと朝の満月が浮かんでいた。

  月の向こうには(手前には?)山はなく、下には海が広がっていた。    

  
  形容しがたい不思議な景色で、また山にまいってしまっていた。


  残念ながら丘に上がっても、日の出は見れなそうだった。



  〜


  
  「月と、太陽、」


  二人はいつも繋がっている。


  私には太陽の光は届いていないが、

  遠くに浮かぶ月には、私のずっと頭上を越えて光が届いている。
  
  
  そんな二人が羨ましく思えた。


  私よりずっと高く、永いところで繋がっている、


  太陽は月を照らし、永遠に暖め続ける。


  そして月は柔らかく微笑み返す。



  私と同じことを考え、丘の上で日の出を待っていた娘も、

  太陽とは逆の月の方を向き、なんとなく眺めていた。



  〜



  もう山の向こうに日は出ているだろう。

  そろそろテント場に戻り朝食にしよう。

  
  今日も歩くんだ。

  
  何もかも忘れて。


  君のことだけは想って、

  
  今日も歩くんだ。   
  


  〜



      


              〜*〜*〜*〜