黄色いワンピース、



  土曜日。

  まだ結構暑いですね。


  山で使っているアウトドア洋服を着て、

  街に行きたくなります。
  
  街でも着たくなってきます。


  そんなおじさんになりたいです。(?)


  今日はまったり起きて、部屋を片付けて、
  
  今度行こうとしている山旅について、いろいろ調べたり、

  そして夕方から街に出張った。


  〜


  そして、神社に行った。

  その神社はよくお参りに行く神社で、

  でもいつも行っているわけではなくて、  

  たまに、ふとお参りに行く。


  こう書くとちょっとかっこいいが(かっこいい?)、

  ようするにビビっているというか、、


  ふと思った時に行かないと、何かあまりいい感じがしなくて、、

  だからふと思ったら行くようにしている。


  〜

 
  その神社は立派な神社で、参道も結構長くて、

  駅からは20分くらい歩くだろうか。


  最初は早足で歩いている自分も、参道に入って歩くと、

  すぅ〜っと歩く速度がゆっくりになる。

  
  夕方の少し涼しい風が参道を横切り、

  夕日が建物に見え隠れする。


  ちょっと汗だくなりながら、まっすぐな参道を、歩く。


  そして本殿に到着する。


  そしたら、もう閉まってた;

  6時までだった;


  でもまだ5時57分だったんだけどな。。。


  そんな三分とか、

  そんな一分とか二分とかに追いかけられながら、

  生きているんだ自分は、、と思った。


  〜


  本殿の中では一日のおしまいの太鼓が「ドン!、 ドン!、 ドン!」

  と鳴っていた。


  門の外からお願いをした。


  いつもお願いしていること、

  
  たくさんのお願い。


  〜



  賽銭は小さい方の神社にあった賽銭箱に入れてきた。

  そして来た道を戻った。


  参道は山道に似てるな〜と思った。


  街を歩く時って、速い。

  みんな速くて、自分も用もないのに速く歩く。

  ないゴールを目指して迷走している様に。


  でも、参道を歩いている人達は、自然だった。

  ゆっくり歩いている人もいれば、立ち止まっている人もいる。

  ジョギングしている人もいる。

  
  ゴールを探しているのではなく、

  今の景色と、足元を見ていた。


  ただ登り、ただ下りてくる、

  そんな山歩に似てる気がした。


  一分に追い立てられるでもなく、

  価値にすがるわけでもなく。(?)


  〜


  参道が終わり、また街に戻った。

  不自然な路を、歩き始めた。


  背中の汗だけが、参道の余韻を胸に残してくれた。




           

               
                   〜*〜*〜*〜