月曜日。
山旅から帰ってきた。
三泊四日で行ってきた。
でも天気に悩まされ、前半の二日間は、
山の麓のテント場でごろごろとしていた。
天気予報当たらなかったな〜、、
〜
意を決して、三日目に山の上の方に上がった。
しかし稜線に着くと、冷たい風がビュウビュウと吹いていて、
霧で景色もまったく見えなかった。
「我慢我慢、山なんだから仕方ない、、」
そう言い聞かせ、稜線のテント場へと向かった。
飛ばされないようにと、なるべく風の当たらない場所に、
テントを張って、もぐりこんだ。
〜
夕方近く、山小屋のトイレに行こうとテントを出た。
用を足し、テント場まで歩いていると、
突然霧が晴れ、景色が見え始めた。
思わず「おぁ〜!」と声を出してしまった。
急いで、テント場から少しの高台へと走った。
テントの中で時間を潰していた人達も、
外の声を聞き、テントから飛び出した。
そしてみんなで高台へと走り上がった。
「見える!、見えるぞ!」
〜
それでも雲はかかっていたので、
いつもの景色に比べれば、大した景色ではないのだろうけど、
そんなことはよくて、 とにかく、
その夕焼けを、みんな目に焼き付けていた。
冷たい風が吹く中、みんなじっと立ち尽くしていた。
みんなかっこよかった。(?笑)
山旅のことはこんな感じで(?)。
〜〜〜〜
山に行く。ってことは自然と触れ合ってはいるけど、
決して「エコ」ではない。
〜
今の山登りは楽だ。
荷物は軽いし、ウエアにしたって性能いいし、山小屋あるし、
食事だってドライフードがある。
アクセスだって車はあるし、電車やバスを使ったって、
かなりの山奥まで運んでくれる。
〜
昔は今の百倍大変だった、ろう。
荷物は重いし、ウエアは臭くなるし、食事は生米と味噌とか、
腐りにくい野菜とか、
今は車やバスでピュ〜っと運んでくれるところを、
暗く狭いトンネルを黙々と歩いて、山を目指していたのだ。
「昔は登山帰りの人は汗臭くて、電車の中でも端っこの方に追いやられて、
小さくなっていたものなのよ。」
と母が昔話を聞かしてくれた。
〜
で、何かな〜とまたゴニョゴニョ、やっぱり思う。
大変だと、やらない。
楽だと、やる。
それで、(こんなの読む人いるかな〜。。)
でも、大変にしといた方が、
大変なままな方が、
良かったんじゃないだろうか、と。
山の上の方まで道路が通ったら、
そこまでっていうのは、アクセルを踏めば誰でも行ける場所になる。
そうなった瞬間、そこまでっていうのは、
「通過点」になってしまう。
「じゃあここからここは自然大事ゾーンにしましょう!」
ってなったということは、
その外は何してもいいという事になってしまう。
「じゃあ自然大事ゾーンに指定されたから、
それを宣伝していっぱいお客さん呼ぼう!(そんで儲けよう?)」
〜
だったら、、、
最初っから人がなかなか入れなくしといた方が、
守れたんじゃない?、、、
むか〜しの人が、一日かけて峠を越えて、
素敵で危険な自然の中に踏み込んでいった。
そこに、ヒールやビーサンで行ける必要があるのかな?
〜
最近は、大抵のことは何をしていてもジレンマに陥ってしまう。
「そんなの仕方ないし、考えたってしょうがないじゃん。」
ほんとにそうかな?
昔の人の生き方は、もっと理に適っていたと思う。
ほんとは、
今日はこのへんで、、、
〜