夜風と 自転車と、、



  火曜日。

  今週は遅番仕事で、今は昼間。

  蒸している。


  〜


  週末は山に行ってきた。

  ちょっと遠くの、高い峰へ、


  金曜の夜行バスに乗り、

  土日、月で山を歩いてきた。


  「月曜日って祝日だったっけ?」、、

  
  niizとうとう有休を突っ込んでまで、

  山を目指すようになってきてしまった。。



  こんな人生でいいのだろうか、、
  
  niizの年頃といったら、いい加減仕事に本腰入れて、
  
  将来を見据えた政策(?)を建て始めてる頃なのに。。


  なんて風に建前上は書いてはいるけれど、

  実際は大してそんなことも思ってなくて、

  むしろ、


  「たった一日有休を使っただけで、

   あんなにも、 あんなにも素敵な時間が過ごせるならば、

   ぜひまた絶対使おう。」と思っている。


  〜


  フィルムカメラを持って行ったので、

  写真はまだ現像されてないです。


  おまけに、山の頂上に居た時に、丁度ヘリコプターによる荷揚げがあり、

  ヘリコプターに大接近!


  テンション上がって、パシャパシャシャッターを押してしまい、、

  最後の方にはフィルムが足りなくなっていた;



  〜*〜*〜*〜



  一日目、(土) 曇り時々小雨、時々晴、


  夜行バスではあまり眠れず、

  独りで、緊張していた。



  歩き始めると、niizはどんどんと抜かれた。

  後から来たすべての人に抜かれた。


  niizが追い越したのは、

  観光で来て散策を楽しんでいた2組だけで、

  登山な人達には徹底的に抜かれた。


  そんなにゆっくり歩いていても、

  niizは少し疲れていた。

  

  けれども、落ち着いていた。

  歩く速さや時間は、計画したとおりに進んでいた。


  長く歩くにつれ、体も落ち着いてきて、

  じわじわと嬉しく、楽しくなった。
  

  憧れの場所に行くのに、 急ぐ必要はない、



  〜


  二日目(日)


  晴、


  モルゲンロートを眺めながらパンをかじり、  

  テント場から頂上へ向かった。


  ドキドキして早足になってしまうので、

  休み休み、息を整えながら登った。




  頂上に着いたとき、いつもと違う感じがした。

  いつも山の頂上から、憧れの眼差しで探している山塊が、

  視界の中に見当たらなかったからだ。


  その時やっと、自分がその「憧れの山塊」の中にいるのだと、

  実感した。




       



  〜



  旅の終わりの、三日目(月)の朝。


  テントも片付けて、出発の準備を整えたところで、

  あったかいインスタントコーヒーをつくり、

  テント場脇の河原に座り、ゆっくりとゆっくりと、飲んだ。



  いろんなことを思っていた。


  朝焼けに染まる高い岳にむかって、

  「大好きだ、」と心の中で言った。


  「ほんとに?、たまにしか会えないから、

   そんなこと言ってるんじゃないの?」、、


  、、、


  手の届かないくらい高い所にある岩肌や、

  急な雪渓、鮮やかな緑、

  そこで見得ることのできた景色。

  そのすべてに触れることは、一生かかってもできないし、


  niizが歩いた路や、過ごした時は、

  あなたのほんの指先に触れたにすぎない。


  
  もっとずっと、あなたのことを知りたいと、想った。


  もう一度しっかりと見つめ、「大好きだ、」と伝えた。





     



  〜〜〜



  最近はブログをしていても、同じ様な言葉しか思い浮かばず、

  「そろそろブロガーとしての限界か、、」と思っていたけど、

  (まあ、日記なのでそれくらいでもいいのだけど。)

  
  山に行くと、言葉が浮かんでくるのか、降ってくるのか、、

  書いておきたいと思う気持ちが、手に出てくる。




  白く浮かぶ朝の月と、淡い光りに照らされた岳が、

  なぜか、同じ「自然」のひとつに見えた。



  あの川は今も流れている、


  〜