出会い、



  日曜日。

  山に行こうと思っていたけど、天気が大荒れだったので、

  行かなくてよかったかも;

  
  昨夜なんて、家がみしみしゆうほどの強風が吹いていて、
  
  隣の家から犬小屋が飛んできた。。


  今日は特に予定もなかったので、父親の庭仕事を手伝った。

  いろいろ掘ったりして、結構大変な作業だった;

  
  でも庭仕事は好きだ。

  〜


  そんなこんなしていたら、スケボーのお誘いがあったので、

  夕方近くから電車に乗ってスケボーしに行った。


  電車は結構人が乗っていた。

  niizはボックス席に座っていた。


  niizがカバンから、おやつのチョコを出して食べていたら、

  隣に座っていた外人のお姉さんが、niizの肩をたたき、

  ジェスチャーで「チョコ頂戴!」と言ってきたので、

  「しょうがないな〜」と笑って(いやらしくじゃないぞ!)、友達の分とふたつあげた。

  
  なんだか、こんな風にとまではいかなくても、

  日本人同士でも、もう少し会話があってもいいんじゃないかな〜なんて、、

  でもniizもできないけど、、

  
  でも、おばちゃんとかって電車の中とかで、軽く会話始めるときあるよね。

  「今日は風強いですよね〜」とか、、




     




  それを思うと、山歩してる時って意外と自然に会話できてるかもしれない。

  他愛もない会話なんだけど、


  「寒いですね〜」 「暑いですね〜」

  「どちらから?」 「どちらまで?」

  「テントですか?」 「山小屋ですか?」

  「あれは何々山ですかね?」 「何々山ですね。」


  みたいな感じで、

  
  〜


  ちょこちょこ山に登るようになったけど、

  中でも去年の夏に北アルプスに行った時は、たくさんの人と喋った思い出がある。

  
  なかなか行ける場所じゃないから、

  みんなその瞬間がとても嬉しくて、楽しかったのだと思う。 


  すれ違う人、抜かす人、抜かされる人、次の休憩処でまたあう人、

  シャッターを押してもらった人、シャッターを押してあげた人、

  テント場で会った人、山小屋で会った人、、

  みんな笑顔で会話していた。


 

      





    

      

  久しぶりに写真見てたら、、すごく行きたくなってきた;


  〜



  山の上で喋ったおじさんと、ばったり帰りの白馬駅で会った。

  お互い「おおっ!」と言って握手した。

  そして電車が来るまで駅のベンチで話をした。  
  
  
  今回の旅の話や、おじさんの入っている山岳会の話、


  そしてniizが独り身だという話になると、

  「じゃあ山で相手見つければいいよ!、俺も山で出会って結婚したんだ!」と盛り上がった。  


  niizは「マジですか!?いいっすね!、今回奥さんは一緒に来なかったんですか?」

  と聞くとおじさんは、、


  「それがさ〜、死んじまったんだよな〜」と、ぽつりと言った。



  niizは突然の言葉にどう返していいか分からなかった。




  「いろいろ苦労してさ〜、やっと定年迎えてこれからって時にさ〜

   死んじまったんだよな〜、


   俺なんて、もうどうしたらいいか分からなくなっちまってさ〜

   おろおろしちまったよ!;(苦笑)


   でさ何年か悩んで、いろいろ考えた末に、また山登ろうって思ったんだよ。


   人はさ、変わるだろ?、 いなくなっちまったりするしさ。


   でも山は変わらない、ずっとそこにある。

   だからいいんだよな〜。 」 
   

  

  おじさんの言葉は今でもよく覚えている。

  おじさんの苦い笑顔もよく覚えている。

  フィルムカメラが好きだと言っていた。  
  
  

  山をひとりで歩き、おじさんは何を考えていたのだろう。


  きっと奥さんのことを考えていたんじゃないだろうか、

  山が変わらないように、おじさんの想いが変わることもないのだろうと、思う。



       



  出会い、、


  〜