何リットル?



  木曜日。

  今週は雨が降ったり、風が吹いたり、晴れたり。

  春っぽい天気。


  街の新緑も気持ちいい。

  
  特に書くこともなく、日記です。


  〜

  
  niizの家の庭が、今年もまた賑やかになってきた。

     
       



           


  詳しくは去年のブログをどうぞ、、って書ける程、月日は流れているよ。


  〜〜



       



  先週末の雲取山に登った時、バスで行ったので結構たくさんの人達と一緒に

  登り始めたのだけど、その中にとある2人組がいた。


  若い男女で、多分付き合っているのだろうと見受けられた。
  
  カップルで山登り♪。いい感じである。


  ほとんど同じ時間に登り始めたので、niiz達とは抜き抜かれつ、

  競って歩いている訳ではないが、休憩を入れたりしてると、

  必然的にそうなっていた。


  〜
  

  だが、何度か見かけるうちに、彼女の様子が変わっていった。。

  ちょっとばててきてるようだった。

  
  笑顔も見せず、うつむき加減で歩いている。

  でも、雲取山はまだ結構先だ。。


  彼氏も彼女に合わせゆっくりと、しっかりと先導して歩いていた。


  〜


    



  ふと何度目かに2人に追い付くと、彼女はリュックを背負っていなかった。  

  彼女のリュックは、彼のリュックの上にくくりつけてあった。


  もともと彼のリュックは、大きなものだった。

  多分niiz達と同じ様に、テントやら食料やらが入っているのだろう。


  彼女のリュックは日帰り用位の多きさだったから、

  もともと彼のリュックに、ほとんどの道具が入っていたと思われた。


  さらに彼女の荷物も持っちゃうなんて、、

  でも、彼はたんたんと歩を進めている。


  カップルで山登り♪。それは根性のいるものなのかもしれない。。


  〜



     



  niiz達がテントを張り終え、頂上に向かって歩き始めた時、

  彼女が奥多摩小屋の前のベンチに腰掛ていた。


  かなりぐったりしていて、表情もなかった。

  2人は山向こうの「雲取山荘」まで行くようだった。  


  〜


  niiz達は、浮かれ気分を一生懸命抑えながら、軽快に頂上目指して歩いた。

  そのずっと後を2人が歩いてきていた。変わらず彼がしっかりと、ゆっくりと先導して。。


  なぜだか、「ここまで来い!、もう少しなんだ!」と思っていた。



     



  頂上に着きひとしきり浮かれて;、まったりしていると、

  2人がやってきた。



  niiz心配だった。。


  もし、この気持ちいい雲取の頂上に着いても、彼女の表情が変わらなかったら、、

  そしたら、ほんとに何も意味のない事になってしまう様な気がして、、


  2人もniiz達と同じように、朝早く起きて、バスに乗って、

  そっから、ただただ歩いてここまでやってきたんだ。


  「だから何?」って言われたら、なんでもない。

  けど、「だからこそ!」の山頂なんだ。


  〜
  

  彼女は腰を下ろしていた。

  チラッと横目で彼女の表情を見た。
       


  彼女は少し恥ずかしそうに、彼に向かって微笑んでいた。。


  。。


  
  もしかしたら、、彼女はここに来るまでに、疲れて辛くて、

  彼にぐちっぽい事も、言ってしまっていたのかもしれない、、


  だから、素直に笑顔になるのが恥ずかしかったのかもしれない、、


  だけど、辛かった分嬉しさもひとしおだったのだと思う。。



  niizもホッとしたが、彼はもっとホッとしていたに違いない。


  〜〜



       

               。。。

  

  頂上で留まっていると、だんだん涼しくなってくる。

  彼女も自分のリュックから、ジャケットを引っ張り出していた。

  出てきたのは、エーグルのとても色鮮やかなジャケットだった。

  
  そのジャケットを羽織った彼女は、まるでさっきまでとは別人の様に

  背筋が伸びて見えた。

  
  いや、、見えたのではなく、本当に伸びていたのだろう。


  女性にとって「かわいくてお気に入りの服」を身につけることは、
 
  人格さえも変えてしまう事なのかもしれない。。


  〜〜


      


  
  次の日の朝。niiz達のテントの横を、2人が下っていった。

  昨日とはうって変わって、軽やかな足取りだった。

  もちろん彼女もリュックを自分で背負い。

  楽しそうに歩いていった♪


  〜

   
    

   
  niizは想った。


  彼女のすべて表情を、彼が常におだやかな微笑みで包んでいた事を、、


                〜*〜*〜*〜