「永遠の嘘をついてくれ」



  水曜日、

  あったかいけど、朝晩は少し涼しい。

  自転車通勤もすごく気持ちいい。

  
  通勤道で一箇所、川の所で歩道の橋がなく、

  車道に出なければならない所が、あったのだけど、

  最近やっと橋が架かり、安心している。


  ありがたや。。

  〜〜


  さらに東京マラソンの話しを少し、、


  東京マラソンでは、仮装やコスプレをして走っているランナーがいて、

  観客を楽しませてくれていた。

  写真を撮ろうと思ったが、結構多くの人が仮装してるので、

  キリがないなと思い、見て楽しんでいた。


  だが、そんなniizにカメラをかまえさせた仮装があった。

  その仮装は、、


     

             この「スーツ」の人だ。。



  「な〜んだ、ただのスーツじゃん」と思うかもしれないけど、、

  この写真で見ても、他のランナーと比べて浮いているが、

  実際の現場では、さらに不自然だったのだ。。


  歳のころはniizより少し上に見えた。

  シャツにネクタイ、黒縁メガネにスーツの上下といういでたち。


  〜

  
  まず、 仮装をして走ってる人は、きっと気持ちや体力的に

  少しゆとりのある人達なのだろう。

  疲れてはいても、観客の声援に笑顔で手を振って応えていたり、

  アクションしてくれたりしていた。


  だが、このスーツの人の表情は実に険しく、悲壮感すら漂うもので、

  例えるならば、、

  「夏場、暑い盛り。成績の悪い営業マンがまたまたミスをしてしまい、

   取引先に謝りに行くために、街を嫌々走っている。」ような感じなのだ。


  〜


  この人に違和感を感じたのは、niizだけではない。

  他の観客の人達も「えっ?、、」と、引いていた。。


  niizの横には、小さな子供を連れた若夫婦がいて、

  仮装の人達が通ると「ほら!アンパンマンだよ〜♪」とか、

  「おさかな君だよ〜♪」と言って、子供と盛り上がっていたのだけど、


  このスーツの人が通った時は、一瞬言葉が出なかったみたいで、

  奥さんが「な、、なんで?なんでスーツなの??」と呆然と言っていた。

  
  〜


  仮装してる人に向かって「なんで仮装してるの?」なんて思わないし、

  もし、自分がスーツを着て仮装していて「なんでスーツなの?」と言われたら、  

  「あれ、俺間違えてるかな、、」と不安に感じてしまうと思う。


  この場所はもう35km付近だ。 きっとこの人はここまで走って来る間に、

  幾度と無く「なんでスーツなの?」と歩道の観客から言われてきたんだと思う、

  だとすると、彼の心はもう、不安でいっぱいだったんじゃないだろか。。



  「一刻も早くゴールに着き、このスーツを脱ぎたい、」

  そう思い、観客に目を向けることもなく、必死に走っていたのかもしれない。。


  だが、必死に走れば走るほど、その身にまとった「スーツ」はくたびれて見え、

  とうとう「仮装」という枠を超えていってしまったんじゃないだろうか。。

  
  もしかしたら、この時1番「なんでスーツなの?」と思っていたのは、

  彼自身だったのかもしれない、、


  〜〜


  niizは思っている。


  二宮金次郎や、シャア・アズナブル、

  ビキニのお姉さんや、トラや牛、

  ドロボーとおまわりさんのコンビ、

  バスタオル姿のおじさん。。


  その他多くの仮装ランナーを軽く抑えて、

  彼とそのスーツに「2009東京マラソン仮装大賞」をあげたいと!。


  おめでとう! 明日も不況に負けずに営業がんばってくれ! 


  〜


  久しぶりに、くだらないけど充実した文章(?)書いた。

  ここまで読んでくれた人に、幸あれ!