ウォークマンと双眼鏡。


  月曜日、朝寒かった。

  新しく買ったニット帽を被って、自転車を漕いだ。

  昨日の疲れで足が重かったが、漕ぎ始めれば気にならなかった。



  では、昨日の続きを書きます。

  「大冒険編」の始まりです。。


  〜〜


  AM10:30


  頂上に着き、ひとしきりぼんやりした後、

  niizは再びザックを背負った。


  その先に行くために,,



      

       長尾丸山に向かいます。悪路って書いてありますが、、

  
  〜

  niizは気になっていた。

  「ガイドブックで紹介されない登山道って、どんな感じ?」と。

  niizは山の素人。危険な挑戦だ。


  危険を感じたらすぐに引き返す。

  この挑戦の為に、時間に余裕を持って上がってきたのだ。


  
  niizの持ってきた「山と高原」地図では、長尾丸山まで

  1時間、往復で2時間だ。  12時半には帰ってこれる。。

  

  〜〜〜



  歩き始めて10分もしないうちに、路は無くなった。。

  

     
     


  「こりゃ、やばいな、、」と先を眺めると、遠くに人影が見えたので、  

  「とりあえず聞いてみよう。」と、その人のとこまで行ってみた。


  「すいませ〜ん」と話しかけると、niizに気付いて

  こっちに近づいてきてくれた。


  体はくまさんみたいにころっとしていて、いい人そうな顔をした、

  山のおにいさんって感じの、優しそうな人だ♪


  〜 


  だが、niizはここで、「ガイドブックに載らない登山道」に、

  自分が入ってきている事を、肌で感じることになる。。


  〜


  その優しそうなおにいさんが、近づいてくると、

  なんだか装備が登山っぽくないと気付いた、

  そしてもっと近づくと、、

  
  その肩に掛けているものはもしや、、?



  おにいさんは「猟銃」を、剥き出しで肩に掛けていた。

  耳には防音用と思われる、ごついヘッドホンみたいなもの。

  胸には無線機。


  狩猟をしているのだ。。

    
  〜


  ギョッとしながらも、路が合っていることと、

  尾根路だから尾根を歩いて行けば、大丈夫なことを聞いた。


  そして聞いてみた、「何か捕っているんですか?」と、

  「鹿や猪をとっているんだよ〜」と、優しく答えてくれた。

  
  。。「動物がいるんだ。。狩りをする程に、、」



  でも、話しかけて良かった。

  この先にも仲間がいるけど、無線でniizが行く事を

  伝えておいてくれると、言ってくれた。


  これで撃たれる心配はない;

  それに「先に人がいる」というのは少し安心できた。


  〜


      


  
  再び歩き始める、誰ともすれ違わない、

  緊張しながらも慎重に歩く、

  niizは独り、動けなくなったらおしまいだ、

  
  途中の槙ノ尾山に到着、時間通りなことを確認する、

  「ここから40分歩いたら、どこまで行ってしまうだろう、、」

  
  歩きながらも耳を大きく開き、遠くの音に注意した、

  何か音を感じると、立ち止まり耳を澄ました、、

 

  〜


  AM11:10


  niizはとうとう、進むことを諦めた。。
  
  この先の山が、怖くなってしまったのだ;

  進めば進むほど、棒ノ折山は遠のいていくし。。


  要するにビビッてしまったのだ。


  立ち止まり、少し周りを見渡し、「ほんと静かだな〜」と。

  
  そして来た路を引き返した。

  体中がホッとして、血が巡っていくのを感じた。。


  〜〜


  AM11:40

  棒ノ折山、山頂に帰ってきた。

  正味たった1時間の大冒険。。

  
  結局この1時間の間、登山者には1人も会わなかった、

  
  山頂はさらにあたたかくなっていて、人も増えていた、

  なんだか安心して、にやけてしまった。


  丁度空いたテーブルに腰を下ろすと、

  腰が抜けたようになり、力が抜けてぼーっとしてしまった。



      


  〜〜〜


  はい!今日はここまで!(笑汗)

  明日は「おむすびころりんこ編」(?)です!  

   
  〜