イチョウ並木、






  にちようび、





  天気も良く  





  空気冷たく、





  きりっとした一日、





 
  町の紅葉も今が見頃だ、





  
  あともう少しで  師走となる、






  でも まだ振り返れはしない  





  まだ今は  今しか見れない、





  私にできることは  なんなのか、





  私にできることは  想うことぐらい、





  風に流れ  ひらひらと降り落ちる葉のように、





  暖かな気持ちで、





  想うことくらい 、





  〜〜





  朝方 自転車で散策していると、





  土手沿いに ふと看板を見つけて、





  そこには 戦中の空軍の建物が残されていた、





  こんなところに こんな建物が残されていたんだと、






  あまり人も来ないだろう、





    






  遠くから写真を一枚撮って  その場を去ろうとすると、





  向こうからおじさんが「おーい!」と呼んでいる、





  「写真撮っちゃまずかったかな、」と思ったけど、





  そんなことはなくて、





  おじさんは その建物の保存をがんばっている人で、





  建物の歴史を 子供の頃からずっと見てきた人だった、





  そして いろいろと話を伺った、





  おじさんはおじさんに見えたけど 歳は八十才で、





  おじいさんだった、





  その建物は75年前に建てられたものだそうだ、






  戦前  戦中  戦後   今日 、






  昔の話を聞いていると  





  「人々は 必死で生きてきたんだな、」と、  



      

  そう 思い 感じた、







  「この土手から見える山は 大体登ったけどな!」





  そうおじさんは言い、





  そこからは2人で山談義に花が咲いた(笑)





 
  また行こう、





  もう少し時間がある時に ゆっくりおじさんの話を聞こう、






  風立ちぬも 観に行かないとな、







  いい休日だった、





  〜




  
  日一日と寒くなって  冬が近づいている、





  日々は刻々と過ぎて行くけれども、





  私はこの十一月を  一生忘れることはないだろう、






          





  〜