敵わぬ思い、


  土曜日。

  出勤だった。暑いと仕事も疲れる。。

  〜

  仕事から帰ってきて、急いでシャワーを浴び、

  地元の花火大会に向かった♪


  家族のみんなも行くようで、家ががやがやしていて、

  夏休みっぽかった♪


  〜


  今年は初めて、川の対岸から眺める事にした。

  メイン会場から少し距離があるが、

  遠くから眺める花火もまた、乙なものだ。


  珍しく打ち上げ前から、観る準備ができて、

  どきどきしながら、始まるのを待った。

  
  考えてみると、花火大会を始まりから終わりまでしっかり見た事など、

  今までなかったかもしれない    
  

  〜

  そしていよいよ始まった☆〜

  午後7時だとまだ薄明るくて、「この距離じゃ、ちょっと迫力ないかな。。」と、

  心配になったが、だんだん暗くなるにつれ美しさが増していった。。。


     
       


  買ってきたおにぎりや蕎麦をつまみながら、眺めた。

  贅沢な時間だった。


      


  〜


  この花火大会は、まだ第7回目だ。

  初めの頃はもっと規模が小さく、観に来る人も少なかった。



  自分はこの町に生まれ育ち、今まで一度も出たことがない。

  だからといって地元に特別な愛着があるわけではない、と思っていた。


  だけど、この2時間の立派な花火を観ているうちに、

  「俺の町はすげーいい街だ☆!。 免許センターだけの町じゃない、、!」と、

  胸を張れる気持ちになっていた。。。

 
  〜


     


  少し低い雲が出てきて、その雲に花火の上の方がぼんやりとかかり、

  すごく綺麗だった☆

  遠くから見ていて良かったと、思った☆〜
    

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  そして感動のフィナーレが近づいてきた!

  今回の目玉でもある「大玉正三尺玉(直径90センチ!)」が打ち上がるのだ!


  打ち上がる前は、「結局どれが「大玉正三尺玉」だったか分からないんじゃ・・」と  

  思っていたが、、  


  それは明らかだった。

  打ち上がる音も、上がっていくスピードも高さも、なかなか爆発しない時間も、、

  「段違いにでかいのが来た!!」と五感で感じた、


  みんなの視線が、その一発の花火の行く先に注がれた、、!!

  

  〜〜

  「全然だめだよありゃ〜!」

  家に帰ると父が笑いながら言った。

  「下から見たんじゃ何がなんだか、何も見えなかったよ〜!」
   


  花火大会に「落ち」は必要だろうか、、?

  その気になる「大玉正三尺玉」の行方はというと。。




      
  

  完全に雲の中です。。

  高く上がり過ぎです。。

  

  下から見ると、ただの白い点にしか見えなかったそうです。。  


    
      



  まあ、おらが町はこんなもんです。。 
   

  〜